介護と育児のダブルケアをしているSakuです。
突然の事情で介護施設を急遽探すことになり、焦りや不安を感じていらっしゃる方は多いと思います。
私も先日、母のショートステイ先からケアマネジャー経由で連絡があり、今月中に施設を出なければならなくなったと
連絡がありました。
母は1人で家に住めない意思を示しているので介護施設を探すことになりました。
限られた時間の中で新たな施設を探すことになりました。予期せぬ状況での施設選びは、本当に大変なものです。
今回は、そんな急な状況でも後悔のない施設選びができた、私が実際に施設を選ぶ際に大切にした基準5つをご紹介します。
もし今、あなたも同じような状況で施設を探しているなら、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
介護施設選びの基準はどのようにしたか?
介護施設選びの基準として5つに絞ってみました。
- 自宅からのアクセスは現実的か?
- 自分が「ここで暮らしたい」と感じるか?
- 費用は明確で予算に合っているか?
- ネット情報だけでなく「自分の目」で確かめる
- 時間がない中でも「優先順位」を持つ
ひとつずつ説明していきますね。
【1】自宅からのアクセスは現実的か?

介護施設を決める上で、最初に考慮したのが施設までのアクセスです。
施設に預けたら終わりではなく、面会や緊急の呼び出し、物の受け渡しなど、今後も訪問する機会があることを想定しておく必要があります。
私の場合は、自宅から片道40〜50分以内で到着できる施設を選定基準の一つとしました。理想は10〜20分ですが、施設の数も限られているため、少し範囲を広げて探しました。
車、電車、バス、タクシー、徒歩など、複数の交通手段を想定し、実際に移動が現実的かどうかを考えることが大切です。
また、自分だけでなく家族や親戚が訪問する可能性も考慮すると良いでしょう。特に高齢の家族がいる場合は、その方にとってもアクセスしやすい場所かどうかも重要な検討材料になります。
施設の継続的な利用を考えると、無理のないアクセスは非常に大切なポイントです。
【2】自分が「ここで暮らしたい」と感じるか?
実際に入所するのは母ですが、最初の見学は私一人だったため、「もし自分がこの施設に入居するとしたら?」という視点で見学しました。この視点を持つことで、より客観的に施設の環境をチェックできると感じました。
具体的には、以下のような点に注目して確認しました。
- そこに住むことで少しでも心地良い生活出来そうか
- 日中の過ごし方や普段のレクリエーションの内容はどうか
- 毎回の食事は食べたいと思えるような内容か
- 施設のサービスは母が必要としているサービスがあるか
【3】費用は明確で予算に合っているか?
介護施設の費用は、施設の種類や提供されるサービスによって大きく異なります。あらかじめ予算を設定しておき、その範囲内に収まるか、少し超える場合でもその費用に見合うだけの価値があるかを慎重に判断することが重要です。
月額基本料金だけでなく、以下のよう追加料金が発生する可能性のあるサービスや条件についても詳しく確認しました。
- おむつ代(※使用をする場合)
- 介護保険代(※利用内容、負担割合で変動)
- 理美容サービス(※使用する場合)
- 医療連携に関わる費用
- その他、日常生活でかかる可能性のある費用
費用の説明が明確で分かりやすいかどうかも、安心して任せられるかの判断ポイントになります。
民間施設の場合、料金体系が似通っていることもありますが、必ず詳細を確認するようにしましょう。
【4】ネット情報だけでなく「自分の目」で確かめる

施設探しを始める際に、まずはインターネットで情報収集をする方が多いと思います。私もそうでしたが、実際に施設を見学して、ネットの情報だけでは分からないことが非常に多いと痛感しました。
例えば、ネットの写真では明るく清潔に見えた施設が、実際には少し暗い印象で、気になる臭いがありました。
反対に、写真では冷たそうで狭く見えた施設が、訪問してみると温かみのある雰囲気で広い施設だったということもありました。
写真と実物では印象が違うことはよくありますし、入居者の方々や職員の雰囲気は、やはり現地でなければ感じ取れません。音や匂い、空気感など、五感で感じ取る情報こそが、最も信頼できる情報となります。
ネットの情報はあくまで参考程度にとどめ、必ず自分の目で確かめるための見学をおすすめします。
【5】時間がない中でも「優先順位」を持つ
今回は時間が限られていたため、スピード感をもって見学・申込を行いました。その中で特に重要だと感じたのが、柔軟性を持って優先順位を決めることの大切さです。
絶対譲れない条件を明確にし、一方で妥協できる点には柔軟に対応することで、候補を効率よく絞り込むことができました。なんだか賃貸物件を探しているときと似たような感覚です。
また、空室状況は常に変動するため、気に入った施設があればまずは、施設に直接問い合わせてみたほうが良いです。ネットでは空室となっていたけど、実は待機中の方がすでに40人います。と言われた施設もありました。
特に人気の施設では、見学から申し込みまでのスピードが重要になる場合もあります。
後悔しない施設選びのために大切なこと

介護施設を探す過程は、情報が多くて分かりにくいこともあり、不安や迷いも多いものです。
特に緊急を要する状況では、焦りから十分な検討ができないこともありますが、今回、ご紹介したポイントで介護施設を見ていったら何とか見つけ出すことが出来ました。
これから介護施設選びを考えている方の参考になれば幸いです。
次回は、施設見学時に具体的にチェックしたポイントや、職員の方への質問などについて詳しくお伝えする予定です。